グループ中長期ビジョン

Astena2030  “Diversify for Tomorrow.”とは

グループ新中長期ビジョン策定の背景

当社グループは 2016 年 1 月発表の中長期ビジョン「Vision “i-111”」の実現へ向けて各種施策に取り組んでまいりました。その結果、2020 年 11 月期までの期間において、スペラファーマ株式会社や岩城製薬佐倉工場株式会社の譲受など、一定の取り組みの成果が出てまいりました。
そのような状況の中、当社は2021年6月に持株会社体制となり、また2021年は「Vision“i-111”」の中間年にあたることから、新たに対象期間を 2030 年までとした中長期ビジョンである「Astena 2030 “Diversify for Tomorrow”」を策定いたしました。

ニッチトップ事業の磨き上げ

当社グループにおける医薬事業及び化学品事業は、グローバル展開やカテゴリ選択により引き続き高い成長が見込めるため、これまでの戦略を継続し確実な成果をあげる。 

(医薬事業)
 ・皮膚科領域をベースに、外皮用剤品目数及び生産キャパシティにおいてトップを目指す。
 ・グローバル要求水準に対応し、高活性注射剤 CDMO のトップを目指す。
 ・外皮用剤、注射剤の導入、新薬共同開発、国内外の事業提携、M&A 等により事業基盤の強化・拡大を目指す。

(化学品事業)
 ・エレクトロニクス実装市場のトレンドを捉え、ニッチトップ商品を継続的に開発する。
 ・ハイエンドパッケージ基板での地位確立、チップ部品用途の実績で台湾・中国大手での採用、半導体パワー・センサー系薬品の更なる差別化を図る。
 ・環境負荷低減を追求し、グローバル企業との共同開発による更なる成長を進める。

プラットフォーム事業への転換

当社グループにおけるファインケミカル事業及び HBC・食品事業は、商流や技術の中核に位置しており、今後、競争力の高い周辺領域に積極投資し、その繋ぎ合わせにより価値連鎖を実現させ、新たな価値提案を行う。 

(ファインケミカル事業)
 ・CMC/CDMO 事業と調達プラットフォーム事業を 2 本柱とし、原材料調達から CMC 研究、原薬商用生産までの医薬品開発・製造の幅広いサービスを提供する。

(HBC・食品事業)
 ・原料ビジネスの DX 化により、顧客の開発・調達プロセスにおける課題解決のプラットフォームを提供。同時に独自性を高めた商品・サービスの提供で市場価値を増大させる。
 ・ダイレクトマーケティング領域への投資を行い、領域特化型のネットワークを構築する。

新規事業への投資と育成

上記2つの基本戦略に加えて、将来の持続的ニーズを捉え、社会と共に成長していける製品(モノ)・サービス(コト)を創出し、現状の主力4事業に次ぐ、第5の主力事業を立ちあげる。

定性的ターゲット

① 業界の「一択」へ
 ・市場における存在感を向上させ、お取引先様にとっての随一の選択肢となる。
 ・社会・市場の変化速度に合ったテクノロジーを探求・採用しお客様の問題解決を実現する。

② ESG 経営による持続的な成長基盤を確立する
 ・コーポレート・ガバナンスの高度化により企業価値向上を実現する。
 ・社会的課題に取り組む経営人材を輩出し、組織の高いパフォーマンスを維持する。

③ 事業を自ら率先する 「アステナらしさ」の体現
 ・これまでの「誠実」「貢献」「信用」に加え、多様性を積極的に取り入れる。
 ・一人ひとりがアステナグループの成長ドライバーとなる。

数値目標

最終年度(2030 年 11 月期)の数値目標は、下記の通りです。

連結売上高  :  1,300 億円以上

自己資本当期純利益率(ROE)  :  13.0%以上

数値目標グラフ