環境への取り組み

 

アステナグループ環境目標


政府方針である2050年カーボンニュートラル達成に向け、アステナグループの2030年までに達成する環境目標を設定いたしました。

アステナグループ環境目標
CO₂排出量の削減と再生可能エネルギーの使用比率の拡大
取り組み項目 目標値
 CO₂排出量削減(Scope1+Scope2)

30%削減(2021年比)

CO₂排出量削減(Scope3)

5%削減(2023年比)

再生可能エネルギー比率

60%(2021年比)


今後、設定した目標の達成に向け、経済合理性や費用対効果を考慮した計画的な設備投資や再生可能エネルギーへの切り替え等を行って参ります。

※Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)                                            
※Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出                                           

※Scope3:Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)                                        

数値目標グラフ

 

CO₂排出量実績

 

アステナグループ環境活動の取り組み


当社グループ環境活動は、企業理念であるCore Valueの「E」を体現すべく、グループ各社から選出されたメンバーが集まり、当社グループの環境意識向上のための施策検討を行っております。「グループ各社の環境負荷データの進捗管理」「グループ全体の環境教育の検討と実施」「グループ各社の環境活動の取り組みについての情報収集、調査」などCore Valueを基軸とした環境活動を進めてまいります。

CO₂排出量削減の取り組み

<スペラファーマの取り組み>

スペラファーマは武田薬品工業株式会社様との協力により、2021年4月より使用する電力を全て100%再生可能エネルギー由来に切り替え、CO₂排出を大幅に削減しております。

<東海メルテックスの取り組み>

東海メルテックスは、2021年10月よりCO₂がオフセット※(埋め合わせ)されるLNG(液化天然ガス)に切り替え、2022年5月より使用する電気もグリーン電力に切り替えており、電力、ガス要因のCO₂排出を実質ゼロにする事を達成しております。
また、ゼロエミッション活動により年間約720t相当のCO₂排出量を削減しております。


※カーボン・オフセット:CO₂削減努力後、どうしても排出されてしまう部分を他の場所での削減活動で埋め合わせる考え方。
※グリーン電力:水力、風力、太陽光などの自然エネルギーにより発電された電力。
※ゼロエミッション活動:廃棄物のエミッション(排出)をゼロにするという考え方。
具体的には「ある産業から出た廃棄物を別の産業が再利用することで、廃棄物の埋め立て処分量ゼロを目指す」








<岩城製薬佐倉工場の取り組み> 

岩城製薬佐倉工場は、敷地内に太陽光パネル846枚の設置工事を行いました(2023年1月31日設備工事完了)。
想定される年間発電量は約370MWhで、これは年間使用電力の約5%に相当します。
再生可能エネルギーとして利用され、約150t相当のCO₂排出量が削減されます。


 

TCFD提言に基づく情報開示



当社グループは、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同し、パリ協定に基づく世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前の水準から2℃未満に抑える国際的な取り組みを支持しております。気候変動の影響 は、地球環境とそこに暮らす人々にとって大きな脅威となっております。社会全体のサステナブルな成長なくして当社グループの成長はないと考えております。事業活動における環境対応は、私たちの重要な経営課題と位置付けて取 り組んでおります。

TCFD_logo
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ガバナンス
サステナビリティ推進体制をご参照ください。

リスク管理

当社グループでは、事業全般に関わる気候変動に関するリスクと機会は、当社のサステナビリティグループを中心 としたサステナビリティ推進チームが各事業の担当者と協力して抽出した内容を、経営への影響度、発生可能性などを踏まえて重要性の識別を行い、サステナビリティ推進委員会に上程しております。サステナビリティ推進委員会では、経営目線でその重要性や経営への影響について討議し、特に重要な事項は取締役会へ適宜報告を行い、速やかな対応を進めております。また、当社グループは当社取締役、各事業の経営者をメンバーとした経営会議を月 1 回開催しております。経営会議では各事業の状況、予実差異、中期経営計画の実施状況などについて当社取締役が各経営者から報告を受け、対応施策等について協議を行っております。

戦略
当社グループは、気候変動に伴うリスクと機会の詳細を把握し、財務的影響の検討を進めてまいります。

指標と目標
アステナグループ環境目標をご参照ください。

社外からの評価(CDP)


当社グループは、企業や自治体を対象とした世界的な環境情報開示システムを運営する国際環境非営利団体「CDP」が実施する気候変動に関する調査に、2022年度より回答しております。
CDPが公表した「気候変動レポート2023」では、8段階の評価中(A, A-, B, B-, C, C-, D, D-)スコア「C」の評価を受けました。
当社グループは、今後も環境目標の達成に向けて環境負荷低減に取り組み、カーボンニュートラルの実現を目指すとともに、CDP質問書回答やホームページ、統合報告書などを通じて積極的に情報開示を行ってまいります。